Q.パーキンソン病の家族が食べ物や薬を飲み込みにくそうです

A.嚥下障害が疑われるときは、担当医に伝えてください。

パーキンソン病が進行すると、下やのどの周りの動きも障害されて、食べ物などを飲み込みにくくなる、嚥下障害(えんげしょうがい)を起こすことがあります。

嚥下障害があると、次のような問題が起こりやすくなります。

食事を十分にとれない

食べ物をうまく飲み込めないので、食事の量が減り、栄養不足になることもあります。

薬をうまく飲み込めない

薬を飲み込めなくなると、これまで薬で改善していた症状が現れてきます。

嚥下障害がさらに悪化し、食べ物や飲み物が誤って気道に入る「誤嚥」を起こしやすくなります。

誤嚥から窒息や肺炎を起こす

健康な人では、誤嚥が起きても咳をして吐き出せますが、パーキンソン病があるとうまく咳をするのが難しく、食べ物が気道に詰まって窒息したり、食べ物や唾液に含まれる細菌が気道から肺に流入して、肺炎を起こすことがあります(誤嚥性肺炎)。

実は、パーキンソン病の患者さんは肺炎で亡くなることが多いのです。

嚥下障害があると、「食事や薬の服用に時間がかかる」「よだれがよく出る」「この1年で体重が減った」という様子が見られます。

こうしたサインに気付いたら、すぐに担当医や訪問看護師などに相談してください。

食事の工夫

嚥下障害がある患者さんの食事を用意する場合は、食べ物を噛みやすい大きさに切ったり、水分が多いとむせる場合にはとろみをつけましょう。

ただし、患者さんによって嚥下障害の状況が異なるので、必ず一度は医療機関で検査を受けて適切な対策を指導してもらいましょう。

嚥下障害が悪化したときには

嚥下障害により食事を十分にとれなくなったり、薬を飲めなくなると、全身状態が悪くなります。

その場合は、鼻から胃まで管を通したり(経鼻胃管)、おなかから胃壁に管を通して(胃ろう)、栄養や水分などを送り込みます。

口から薬を飲めない人が胃ろうで薬を入れて効果が現れると、嚥下障害が改善して口から食事をとれるようになることもあります。