パーキンソン病の治療薬の改良が進み、次のような新しい薬も増えて、治療の選択肢が広がっています。

ドパミンアゴニストの注射薬と貼付薬

従来のドパミンアゴニストは内服薬ですが、注射薬と貼付薬も登場しています。

注射薬

自分で注射をします。注射後10分程度で効果が現れるので、L-ドバの効果が切れるタイミングに合わせて使うと、ウェアリングオフを防ぐことができます。

素早く効く一方で、作用時間が1時間から1時間半と短いので、この薬だけで治療を行うことはできません。

貼付薬

1日1回貼るだけで、一日中、一定の効果が得られます。夜間に症状が出るのを抑えたい場合に便利です。

また、嚥下障害や肺炎があるときや、手術後で飲食が禁止されているときなど、内服薬を使えない場合にも適しています。

このほか、従来薬で服用回数が1日1回で済むようになったものも出ています。

アデノシン受容体拮抗薬

「アデノシン」は、脳内でドパミンと反対の作用をする物質です。アデノシンの働きを抑えることでドパミンの働きを相対的に大きくし、バランスを改善します。

ゾニサミド

L-ドバの作用を高めます。特に、震えやウェアリングオフの改善に有効です。

ゾニサミドはドパミン系の刺激作用のほかに、アデノシン受容体拮抗薬のおうにドパミン系以外にも作用して(非ドパミン系)パーキンソン病の症状をよくするので、幻覚や不随意運動が出にくいという長所があります。

L-ドバやドパミンアゴニストの用量をこれ以上増やせない、というときにも使うことができます。

パーキンソン病の進行を止めることを証明された薬はまだなく、今後、進行を抑制する薬の開発が期待されます。

薬は処方どおりに用いること

患者さんの症状や年齢に応じて、複数の薬を組み合わせて使うので、きちんと効果を得るには処方どおりに服用することが大切です。

のみ薬の場合は、のむタイミングをきちんと守りましょう。

症状がどんどん進行してしまい、手遅れになる前に・・・

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