パーキンソン病の治療の中心となるのは、次の2種類の薬です。

L-ドバ

L-ドバは、脳内でドパミンそのものに変化して、不足しているドパミンを補います。治療効果が高く、即効性に優れているのが特徴です。

副作用には、薬が効きすぎて身体が勝手に動いてしまう「不随意運動」や、6~7年と長期服用していると薬の効果が早く切れるようになって症状が現れる「ウェアリングオフ」などがあります。どちらも若年の患者さんに起こりやすい傾向があります。

よく効く薬なので、症状が重い人や、早く症状を改善したい人に適しています。また、高齢の患者さんの場合、「ドパミンアゴニスト」を使うと副作用が出やすいので、L-ドバのみを使うことも多いです。

ドパミンアゴニスト

ドパミンアゴニストは、ドパミンによく似た働きをする薬です。治療効果がやや弱く、ゆっくり効くので、一日中緩やかで安定した効果を得られます。

副作用の「幻覚」「眠気」「吐き気」「便秘」などはL-ドバより多くあり、高齢者に起こりやすいといえます。

L-ドバに比べると効果がやや弱いので、初期にはドパミンアゴニストで治療を開始することが多いですが、通常、数年後にはL-ドバを併用します。

その他の薬

L-ドバやドパミンアゴニストの作用を補助したり、不随意運動やウェアリングオフを改善するためのさまざまな薬があります。必要に応じてL-ドバやドパミンアゴニストと併用します。

分類名 L-ドバ ドパミンアゴニスト
作用 脳内でドパミンに変化する ドパミンに似た働きをする
効き方 早く効いて効果が高い ゆっくり効いて効果が弱い
注意点 ・ ウェアリングオフ
・不随意運動
・幻覚
・眠気 他