手と指は27個の小さな骨によって形作られています。また、手と指は多くの関節が連なっています。関節の骨と骨の間には、軟骨や靭帯(じんたい)があり、関節を構成しています。

加齢や指の使いすぎによって、「靭帯が緩む」「軟骨がすり減る」「骨どうしがぶつかる」などが起こるのが、変形性関節症です。

変形性関節症は、親指から小指までの第一関節と第二関節、親指の第三関節(CM関節)に起こります。

変形性関節症の特徴的な初期症状は、「朝のこわばり感」や「痛み」で、特に親指の第三関節に起こると、ドアノブを握る時に痛んだり、痛くてペットボトルのふたを開けられないほどの症状が現れます。

腱と腱鞘

手には、前腕の筋肉から伸びている腱があり、手のひら側と手の甲側それぞれに、手首かあら指先まで通っています。腱は、筋肉と骨を結びつける丈夫な組織で、密集しているさまざまな筋肉が手指の骨や関節を動かすのを仲介しています。

また、腱は、腱鞘という鞘(さや)のような組織によって覆われていて、腱鞘には2種類があります。

ひとつは腱を覆っている「滑膜性腱鞘」で、潤滑油のような働きのある滑液が、腱の動きを滑らかにしています。もうひとつは腱が浮き上がらないようにする「靭帯性腱鞘」で、ベルトで留めるように腱を抑えています。

腱鞘炎は、靭帯性腱鞘が何らかの原因で厚くなったり硬くなったりして、腱の通りが悪くなり、腱と腱鞘がこすれ合って炎症が起こるものです。痛みを伴うこともあれば、伴わないこともあります

腱鞘炎はすべての指に起こる可能性がありますが、特に起こりやすいのが親指です。また。腱鞘炎にはいくつかの種類がありますが、そのうちのひとつ「ばね指」では、曲がった指を伸ばそうとするときに、カクンと跳ねるように伸びます。ばね指が起こりやすいのは親指え、発症全体の半数を占めます。関節では、親指の第一関節、それ以外の指では第二関節によく起こります。

神経

手や指を支配する主な神経は、正中(せいちゅう)神経、橈骨(とうこつ)神経、尺骨(しゃくこつ)神経です。なかでも正中神経は、親指、人差し指、中指、薬指の親指側の動きを司る神経で、手の動きにとって重要な神経と言えます。

正中神経は、手のひらの付け根に近いところで、トンネル状の手根管を通っています。手根管は靭帯や骨に囲まれており、正中神経のほか、複数の腱が通っています。指の使い過ぎなどが原因で、腱を覆っている膜が炎症を起こして腫れると、正中神経が圧迫され、しびれを感じます。これが手根管症候群です。

手根管症候群の症状の特徴は、親指、人差し指、中指、薬指の半分(親指側)の指先にジンジンするようなしびれが現れ、感覚が鈍くなることです。薬指の小指側と小指は、尺骨神経が支配しているため、手根管症候群の症状は現れません。また、夜間の手の動きが影響して「明け方に症状が強くなる」、理由はわかりませんが「手を振ると楽になる」、親指の付け根の筋肉が衰えて「洋服のボタンがかけにくい」などの症状も特徴的です。

受診して診断を受ける

手と指の痛み・しびれは、ここに紹介した病気以外にも、頚椎や胸椎に変性が生じたり、神経が圧迫されて起こる場合や、脳梗塞で起こる場合があります。

痛みやしびれなどの症状があるときは、早めに整形外科を受診し、診断を受けるようにしましょう。自分の病気が何なのかを知り、適切な治療につなげることが大切です。

腱鞘炎は、治ります・・・

 
 
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