膝痛治療で行う薬物療法の目的は、痛みを取り除くことですが、それには膝関節の炎症を抑えることが必要です。

膝関節の痛みは、軟骨がすり減ることから起こります。軟骨がすり減ると、膝関節が不安定になり、関節を包んでいる組織の一部である滑膜(かつまく)に炎症が起こります。

すると、痛みが起こるだけではなく、正常な関節軟骨にも悪影響を及ぼすようになるため、さらに軟骨がすり減って炎症が起こるという悪循環に陥ります。

痛みを取り除くには、この悪循環を断ち切ることが大切です。そのために、薬物療法で炎症を抑えるのです。

薬物療法に用いる薬の種類

膝痛の薬物療法に用いる薬には、さまざまな種類があり、痛みの程度や状況などに応じて使い分けられます。

消炎鎮痛薬(NSAIDs)

消炎鎮痛薬(NSAIDs)は、膝の痛みに最も多く用いられている薬です。膝関節の炎症を抑えて、痛みを和らげる効果があります。

消炎鎮痛薬には、塗り薬や貼り薬などの「外用薬」と、「内服薬」「座薬」の3種類があります。一般的に、鎮痛効果が最も早く現れるのが座薬です。次いで内服薬で、いちばん遅いのが外用薬です。

外用薬は、効き目が現れるのは遅いのですが、安全性が高いことから第1選択薬として多く用いられています。

痛みが強い場合は、外用薬だけだと十分な効果が得られないことがあるので、内服薬を使用します。さらに痛みが強くて、膝関節が腫れ上がっているような場合には、座薬を用いることもあります。

消炎鎮痛薬には、胃腸障害や腎臓障害などの副作用もあります。内服薬や座薬は、長期間使い続けると副作用が出やすいので、使用は短期間にとどめて、副作用の出にくい外用薬や、運動療法に切り替えていきます。

外用薬の場合は、重い副作用はほとんどありませんが、皮膚がかぶれることがあります。

解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)

アセトアミノフェンは、もともと解熱剤としてよく用いられていますが、2011年から変形性膝関節症の治療にも処方されるようになりました。用量を増やして使うことで、膝の痛みを鎮める効果が期待できます。

解熱鎮痛薬は、消炎鎮痛薬と異なり、脳に作用して痛みに対する感受性を鈍くする働きがあります。日本ではまだあまり使われていませんが、欧米では膝の痛みに対する第1選択薬として広く使用されています。

消炎鎮痛薬に比べて副作用が少ないので、その点では比較的安心して服用できます。ただし、頻度は低いのですが、肝機能障害が起こることがあります。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、関節の内部を満たしている「関節液」の成分のひとつです。

注射薬として、膝関節に注射針を刺して関節の内部に直接送り込みます。1~2週間に1回の割合で、4~5回行い、そのうえで効果をみるのが一般的な方法です。

ヒアルロン酸の主な働きは「軟骨を保護する」作用なので、膝関節の軟骨が残っている初期の状態の場合に効果があります。

しかし、「関節の動きを改善する」「炎症を抑える」などの作用もあることから、軟骨がすり減って完全になくなってしまったような状態でも有効な場合があります。

副作用は比較的少ないのですが、感染症が起こったり、関節内で出血したりする場合があります。

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