高コレステロール血症の場合、「スタチン」が最初に選択される薬です。スタチンは日本で開発された薬で、現在では世界中で使用されています。

スタチンには、肝臓に働きかけてコレステロールが合成されるのを抑え、肝臓に取り込まれるのを促す効果があります。

また、その効果とは別に、動脈硬化に伴う血管壁の炎症を抑える作用もあると考えられています。それにより、動脈硬化の進行防いだり、改善させることもわかっています。

さらに、動脈硬化巣の表面を安定化し破れにくくすることもわかってきました。それにより血管を詰まらせる血栓ができにくくなり、心筋梗塞の予防が望めます。

副作用として、「筋肉痛」「肩こり」「脱力感」などが起こることがあります。また数万人に1人の割合で、筋肉が壊死する「横紋筋融解(おうもんきんゆうかい)」という、重大な副作用を起こすことがあります。筋肉に違和感があればすぐに医師に相談しましょう。

そのほかに用いられる薬

スタチンだけでは十分な効果が得られないときに併用したり、変更して用いたりする薬に、次のようなものがあります。

◎陰イオン交換樹脂(レジン)
コレステロールの吸収を抑える効果があります。多くはスタチンと併用されます。

◎エゼチミブ
コレステロールの吸収を抑えて、LDLコレステロール値を下げる効果があります。この薬も、スタチンと併用されることが多くあります。

◎プロブコール
血管壁にたまったコレステロールが酸化して変性すると、動脈硬化を進行させますが、それを抑える働きがあります。体質的な要因でLDLコレステロール値が上がる「家族性高コレステロール血症」などで、ほかの治療薬で効果がないときに用いられます。

 
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