コレステロール対策・脂質異常症の治療は、『 生活習慣の改善 』から始めましょう!

脂質異常症は、「 基準値よりLDLコレステロール値が高い 」「 HDLコレステロール値が低い 」「 中性脂肪値が高い 」という状態の、どれかひとつでも当てはまれば診断が確定します。

脂質異常症は、動脈硬化を進行させる大きな危険因子のひとつです。また、動脈硬化は狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患を引き起こす最大の要因にもなります。

なかでも、動脈硬化と深く関係するLDLコレステロール値は、しっかりと管理する必要があります。

そのためにまず大切なのが『 生活習慣の改善 』です。生活習慣の改善は、薬物療法を行う場合であっても、欠かすことのできない治療法です。

生活習慣改善の4か条

生活習慣の改善で大切なポイントは、次の4つです。

①体重を適正に保つ

肥満は、LDLコレステロールや中性脂肪の値が上がり、HDLコレステロール値が下がる原因となります。

適正体重かどうかは、BMI(体格指数)から求められます

BMIの計算式
体重(kg)÷[ 身長(m)× 身長(m)]

上記の計算式で、BMIが22前後になる体重が適正体重です。BMIが25以上の人は肥満と判定されます。

自分のBMIを計算し、肥満のある人は22前後になる体重を目標に減量し、それを維持できるようにしましょう。

②食事に気をつける

次の計算式で出した「 自分の1日の適正エネルギー量 」の範囲内で、栄養バランスのよい食事を摂りましょう。

適正エネルギーの計算式
身長(m)× 身長(m)× 22 × 30(kcal)
※肥満の人は最後の数字は30ではなく25を掛ける

自分の適正エネルギー量を超えないように食事量を調節したり、減塩を心がけることが大切です。

また、動物性脂質の多い食品を控えめにし、食物繊維の多い食品をたくさんとるなど、食事の質にも気をつける必要がありますが、そのために適しているのは、伝統的な和食を日常食にすることです。

③適度な運動

適度な運動を行い、蓄積した脂肪を減らしていくことが大切です。

特に有酸素運動は、中性脂肪を減らし、HDLコレステロールを増やす働きがあることが分かっています。

有酸素運動には、ジョギングや水泳などがありますが、なかでも勧められているのが、比較的無理なく安全に行えるウオーキングです。1日の歩数が多い人ほど、HDLコレステロール値が高くなるという研究結果もあります。

ウオーキングは、1日30分以上行います。15分を1日2回行ってもかまいません。週に3~4回でも効果は得られますが、できれば毎日行いましょう。

日常生活のなかでも、座ってばかりではなく、立って活動したり、階段を上がり下りするなど、できるだけ体を動かすように心がけましょう。

④禁煙

喫煙は、動脈硬化の危険因子であり、冠動脈疾患の大きな要因でもあります。

喫煙はもちろん、受動喫煙(喫煙により生じた副流煙を吸い込むこと)もできるだけ避けましょう。

 
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