LDLコレステロールを目標値まで下げるためには、まず食事や運動などの生活改善に取り組みます。それでも目標値に届かない場合は、薬物療法を併用します。

ただし、目標値が100~120mg/dL未満の場合は、生活改善と同時に薬物療法が行われることがあります。

脂質異常症の薬

LDLコレステロールを下げるのはスタチンとエゼチミブです。

最も安全でよく使われるのがスタチンで、肝臓でコレステロールがつくられるのを抑え、血管の内壁にたまったコレステロールを減らします。エゼチミブは小腸でコレステロールが吸収されるのを抑えます。スタチンがが使えない場合や目標値に届かない場合は、エゼチミブに替えたり併用します。

中性脂肪を減らすのがフィブラート系とEPA製剤です。

フィブラート系は、肝臓で中性脂肪がつくられるのを抑えます。EPA製剤は、魚の油であるEPA(エイコサペンタエン酸)を抽出したもので、肝臓で中性脂肪がつくられるのを抑えます。血管をしなやかにする効果もあると考えられています。

また、1000mg/dL以上など、中性脂肪が著しく高くなると急性膵炎(すいえん)を発症するリスクがあるため、フィブラート系やEPA製剤を用いることがあります。

スタチン、エゼチミブ、フィブラート系では、まれに筋肉が壊れる横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)が起こることがあります。筋肉が痛い、重いなどの違和感で気づきます。スタチンの場合は、およそ数万人に1人と頻度は高くありませんが、体質やほかの薬との飲み合わせなどが関係すると考えられています。

一方、EPA製剤では、出血しやすくるなることがあります。気になる症状がある場合は、医師や薬剤師に相談することが大切です。

 
【 関連記事 】
コレステロールとは?
コレステロール値を正確に知るための血液検査
動脈硬化で起こる病気
内臓脂肪型肥満とは?
内蔵脂肪型肥満かどうかを調べるには
肥満した人の脂肪細胞
動脈硬化になるリスク(喫煙習慣・生活習慣病など)
LDLコレステロールの目標値
コレステロール値を下げるための薬物療法