動脈硬化になるリスクは、脂質異常症以外にもいろいろとあります。詳しくみていきましょう。

喫煙習慣

たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが2~4倍高くなると言われています。

しかし、長年喫煙している人でも、禁煙すればすぐに効果が出てきます。禁煙を10年ほど続けることによって、血管を保護する効果が高まり、はじめから吸っていない人が同レベルになります。

糖尿病・高血圧・慢性腎臓病

糖尿病は血液中のブドウ糖が多すぎる状態が続く病気で、高血圧は心臓から送り出された血液が血管の壁に与える圧力が強すぎる状態です。糖尿病や高血圧があると、血管の内壁が傷つけられてコレステロールがたまりやすくなります。

慢性腎臓病は、体内の余分な老廃物や余分な水分を尿として排泄する腎臓の働きが低下する病気です。慢性腎臓病は、高血圧や脂質異常症を起こすほか、動脈硬化を促進して心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを高めます。また、腎臓の働きが著しく低下すること透析治療が必要になります。

年齢・性別

年齢が上がるにつれて、急性心筋梗塞の死亡率が高くなります。男性に比べて女性の死亡率は低いのですが、これは女性ホルモンに動脈硬化を抑制する働きがあるからです。

しかし、閉経を迎えて女性ホルモンが低下する60歳代、70歳代になると死亡率が上がってきます。

家族性高コレステロール血症

両親のどちらか、または療法から受け継いだ遺伝的な体質によって、LDLコレステロールが高くなる病気で、若くして心筋梗塞が起こりやすくなります。

この病気の発症頻度は、500人に1人といわれ、めずらしい病気ではありません。若い時からLDLコレステロール値が高い、両親のどちらかが40歳代、50歳代で心筋梗塞を起こしたという場合で心配な方は、念のために医師に相談するといいかもしれません。

 
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